TradingViewと組み合わせると、kabuステーションAPIで簡単に株自動取引システムが作れる
私は、これまでMT4というFXの自動取引システムで自動売買プログラムを作ってきました。
MT4は移動平均線や一目均衡表などの各種インジケータがあらかじめ組み込まれており、それらと組み合わせて、売買のタイミングを指定することにより、比較的簡単にFXの自動取引プログラムを作ることができます。
私は、株取引でも同じような自動売買システムを作りたいと考えていました。
しかし、MT4は株取引には対応していません。
2020年 auカブコム証券が一般投資家向けにkabuステーション APIを公開
auカブコム証券という証券会社が、REST API(インタネット上で公開されているAPI)を通して、一般個人投資家でも株取引を行うことができる機能を公開しました。
このことにより、株取引の発注や残高確認などの操作は、個人投資家が自分で作ったプログラムから自動で実行できるようになりました。
しかし、kabuステーションAPIには、MT4にあるような移動平均線などのインジケータ機能は提供されていません。
したがって、インジケータによる売買タイミングの指定によりkabuステーションAPIで株取引を行いたい場合、インジケータそのものをプログラミングで作る必要があり、それは大変難易度が高いものでした。
TradingViewと組み合わせるとインジゲータを自分で作る必要がない
TradingViewという、Web上で様々な投資用データを提供してくれるサービスがあります。
このTradingViewでは、Pineスクリプトというプログラム言語をサポートし、複数のインジケータを組み合わせるなどして、任意のタイミングでアラートを発行することができます。
また、TradingViewにはWebhookという機能があり、アラートが発生したタイミングでREST APIを発行することができます。
つまり、Pineスクリプトによるアラートを定義し、Webhookを発行し、自分が作成したプログラムでその通知を受け、kabuステーションAPIを用いて発注することにより、自分でインジケータをプログラミングしなくても、インジケータを用いた自動売買が行えるようになるのです。

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